鶴田町歴史文化伝承館(旧水元小学校)
鶴田町にある鶴田町歴史文化伝承館へ行ってきました。廃校となった水元小学校の校舎を利用した施設。
鶴田の有名なスポットといえば「鶴の舞橋」ですが、鶴の舞橋から車で5分程度にある場所です。
水元小学校の校舎は、1936年戦前に築造されており、80年以上の歴史があります。
戦時中、高度経済成長期、バブル期~崩壊と、激動の時代を渡りながら多くの子供たちを育んできました。
- 明治 9年 (1876年)創立
- 昭和11年(1936年)築造
- 平成16年(2004年)3月 閉校
- 平成17年(2005年)12月 鶴田町指定文化財に指定
- 平成20年(2008年)鶴田町歴史伝承館としてオープン
ヒバ造りの木造校舎
入館の受付を済ませて、順路に沿って回っていきます。
2階建ての校舎。
「職員室」「図書室」「1年生」「2年生」…と当時のままの教室札が掲示されています。
現存しているヒバづくりの校舎は全国的にも珍しく、木造特有の温かでノスタルジックな雰囲気が素晴らしいです。
鶴田町出身のイラストレーター 長尾 高徳さんのイラスト。
「鶴の舞橋アクセスマップ」のパンフレットのキャラクターも手掛けられたそうです。
当時の卒業式、運動会、給食など貴重な写真。
1930年代~の白黒写真が飾られています。
当時の木の机と椅子が並べられた教室。
引き出しの造りも今の机と違っていて味わい深く、懐かしさがこみ上げます。
最後に卒業した児童も令和5年時点では、32歳になっているのですね。
校舎は1986年に放送されたNHK大河ドラマ「いのち」の撮影場所としても使われています。
故・橋田壽賀子さんの脚本で 三田佳子さん、伊武雅刀さんが出演。
「株式会社ラグノオささき」さん で販売されている青森を代表する商品「いのち」の商品名の由来にもなったドラマです。
このほかにも鶴田町のシンボルであるツルの一種「丹頂(タンチョウ)資料室」「伝統芸能練習場」「農機具展示場」などが教室に展示されており、町の文化や歴史を知ることができます。
梁がむき出しの体育館の天井。
よくみると天井に鶴凧が!
津軽凧の利用した現代アート。
校舎はワークショップなども行われていて、その際に作られたものでしょう。
最後になりますが、児童数が減少や学校同士により統合などで、廃校が増えています。
青森県のサイトによると、平成14年度(2002年)~令和2年度(2020年)の約20年間で254校が廃校となっているそうです。
卒業生や地域にとっては、思い出や文化が詰まった場所。
新しい形で残り続けて欲しいですね。
動画 (音声あり)
施設情報
店名 | 鶴田町歴史文化伝承館 |
住所 | 鶴田町大字廻堰字下桂6-3 |
電話番号 | 鶴田町役場:0173-22-2111(内線211) |
営業時間 | 9:00~16:00 |
休館日 | 12月~3月 |
入館料 | 無料 |
駐車場 | 有 |