【No.153 田舎館村】弥生時代にタイムスリップ!田舎館村埋蔵文化財センター!

史跡 垂柳遺跡

「道の駅いなかだて」裏の道路を挟んだ場所にある田舎館村埋蔵文化財センターへ行ってきました。
田んぼアート駅から徒歩2,3分ほどです。

田んぼアート駅

弥生時代の形跡が残る垂柳遺跡(たれやなぎ いせき)として国の指定を受けています。

垂柳遺跡

「見れる・歩ける・さわれる!」の3拍子。
約2,000年ほど前の人類の足跡を辿ることができます。
さらに館内は一部を除いて写真撮影も可能。

田舎館村埋蔵文化財センター

田舎館式土器、石器など展示されています。
ガイドさんが案内してくれるます。

当時のままの水田跡

そもそも縄文時代の食事は「肉」や「木の実」が中心でしたが、これらの食材は長期保存に向かず、さらに収穫も安定しません。

弥生時代に移り「稲作」が日本に広がっていく中、保存食として米の価値が広がりました。
以前は、弥生時代に東北地方北部での稲作は行われていないと考えられたそうです。

しかし1981年に東北地方で初めて発見された水田跡により、稲作が行われていたことが証明されました。

背景
  • 1981年、国道102号 バイパス化の工事の際に水田跡が発見
  • 弥生時代に東北で稲作が行われていたことが証明される
  • 2000年に国の史跡に指定

館内では、発見された水田跡を歩いたり、弥生人の足跡を見たり、2,000年前の形跡を感じることができます。

垂柳遺跡 水田跡
約2100年前の水田跡

2100年前の水田跡を実際に歩いてみました。
広さ140㎡。田んぼのあとがはっきり残っていて、スゴイとしか言いようがない!

弥生人の足跡

足跡がはっきり分かります。
大人や子供の複数人の跡があり、弥生人が稲作をしていたことを示しています。

弥生人の足跡

25歳の弥生人男性で身長153cm 足の長さ23cm。
今と比べると弥生人はまだ小柄なんですね。

直でさわれる弥生土器

弥生土器

割れた破片をもとに当時の土器を復元しており、その一部を実際に触ることができます。

縄文土器と弥生土器

縄文土器 → 焚火のように焼く「野焼き」

弥生土器 → 土、稲、藁などを上にかぶせて焼く「覆い焼き

縄文時代の焼き方と比べると、覆われていることから熱が逃げずに高熱で焼くことができます。
その特徴は「薄くて硬い」とされています。

弥生土器

両手で持つと、意外にも軽くて薄いことがわかります。
これら土器が当時、保存や煮炊きに使われていたと思うと感慨深いです。

田舎館村博物館

田舎館村博物館

埋蔵文化財センター隣の博物館。

田舎館村出身の田澤 茂氏の絵画をはじめ、彫刻などが展示されています。
こちらの中は撮影できないため、直接見てみてください。

施設情報

県内には三内丸山遺跡や亀ヶ岡遺跡など縄文時代の跡が残されていますが、弥生時代と比較して観てみても面白いですね。
道の駅いなかだてに行った際には立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

店名田舎館村埋蔵文化財センター
住所南津軽郡田舎館村高樋大曲63
駐車場
開館時間10:00~17:00
(最終入館16:30)
休館日■月曜日
※祝日と重なる場合は、その翌日
■年末年始(12月29日~1月3日)
入館料一 般 300円
中高生 200円
小学生 100円
電話番号0172-43-8555
URLWebサイト

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