【No.167 中泊町】奥津軽で大正時代を感じよう!宮越家 離れ・庭園ものがたり 2023

宮越家離れ・庭園ものがたり 2023

中泊町の宮越家へ行ってきました。
宮越家は代々、お米に関わる仕事をしていた家柄であり、現在は木造住宅の一部を一般公開されています。

一般公開が始まったのは、最近の話。
中泊町長、ステンドグラス研究家の田辺先生、そして今の当主が中泊の子供たちにとって、誇れるものになるのであればという想いの中、離れ100周年に合わせて宮越家を公開されることとなりました。

なお個人所有宅のため公開期間以外の見学はできません。
春と秋の時期のみ一般公開されています。

宮越家離れ・庭園

宮越家とは、中泊町尾別に所在する旧家である。宮越家には大正9年、当時の当主正治が33歳の誕生日を迎えた夫人イハに贈った、離れ「詩夢庵」と枯山水・池泉庭園を融合した「静川園」がある。「詩夢庵」は建具や調度に贅が凝らされ、中でも3か所の窓の装飾には、大金を投じて日本のステンドグラスのパイオニア作家小川三知に依頼し、制作しております。

中泊町文化観光交流協会

1920年、中泊町出身の漢詩人 宮越 正治氏(1885~1938年)が妻 イハ(1889~1980年)の誕生祝と厄除けのために築造した離れと庭園。

100年ほど前のステンドグラスや優雅な庭を見学しながら大正時代を味わってきました。

見学時の注意点として、宮越家には駐車場がありません。
事前に予約入場券を手配し、「宮越家行き」シャトルバスで移動です。

シャトルバスの乗降所
  • 中泊町特産物直売所 ピュア
  • 中泊町総合文化センター パルナス
    (チケット売り場)
  • 津軽中里駅

ネットからも予約入場券の購入が可能です。

直接購入される場合は、中泊町総合文化センター パルナスの受付にて購入する必要があります。

中泊町総合文化センター パルナス シャトルバス

パルナスからだと15分ほど搭乗しますが、バスガイドさんが、道中のお店や施設を案内してくれるので、到着まで乗車時間中も楽しめました。

宮越家

1日に1~8便までガイドが行われていて、この日は最後の8便。

宮越家ボランティアガイドさんが丁寧に案内してくれます。
ガイドさんと一緒に1時間ほどかけて周ってきました。

宮越家
大石武学流庭園

江戸時代末期から近代に、津軽地方で広まった「大石武学流」という庭園の流派。
弘前を始めとして、津軽各地にその庭園を見ることができます。

大石武学流
  • 「揚亀園(弘前市 ねぷた村 敷地内)」
  • 「瑞楽園(弘前市)」
  • 「金平成園(黒石市)」
  • 「盛美園(平川市)」など

詩夢庵

1920年、当時の当主 宮越正治と妻 イハ ご夫妻が短歌や漢詩を詠む場として建てられた豪華な離れ。日本中から名木を集めて作られた建物は「詩夢庵(しむあん)」と命名されました。

涼み座敷の間

涼み座敷の間
外の景色とステンドグラスの花木が一体となって見れる景色

小川三知(おがわさんち)氏によるステンドグラス。
大正から昭和初めに活躍したステンドグラスの工芸家。

ガラス障子4枚のステンドグラスにアジサイ、モクレン、ケヤキが配置されていて、春夏秋冬と季節の変化に合わせて景色が変わっていきます。新緑の季節にも訪れたいですね。

廊下・円窓の間

廊下・円窓の間
丸窓の裏

十三湖に浮かぶ川舟と松を表現した丸窓。
色ガラスを二枚、三枚と色を重ねて繊細な色の深みを表現しています。

廊下・円窓の間

丁度良いタイミングで日差しが差し込み、まさにこれから陽が落ちるかのような十三湖の景色!

色鮮やかな丸窓の景色を眺めることができました。

静川園

静川園

離れ南縁からの枯山水庭園、池泉庭園。
泉池、達磨堂などを眺めながら庭園を一周する頃には、帰りのシャトルバスに乗る時刻を迎えていました。

中泊町の宮越家の詩夢庵と庭園。
1時間ほどガイドさんに案内されましたが、良い時間を過ごすことができました。

秋の一般公開は11/19(日)まで!
ご興味のある方、大正時代の津軽の歴史に思いを馳せながら風流な景色に触れてみるのはいかがでしょうか。

見学情報

期間(令和5年)【春】
 2023年5月30日~7月2日

【秋】
 2023年11月19日~10月9日

※月曜日はお休み
住所【宮越家離れ】
 北津軽郡中泊町尾別玉の井

【中泊町 総合文化センター パルナス(窓口販売)】
 北津軽郡中泊町中里紅葉坂210
電話番号一般社団法人中泊町文化観光交流協会
0173-57-9030
入館料1,500円
駐車場宮越家の駐車場は無し
シャトルバスのみ
URL公式サイト
宮越家「離れ・庭園」チケット購入サイト
中泊町文化観光交流協会 instagram
中泊町文化観光交流協会 X (旧Twitter)
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