【No.184 弘前市】48年間の営業終了 産交そば店の「立ち食いそば」

産交そば店

2024年8月下旬。
弘前バスターミナル内の 産交売店そば店さんへ行ってきました。

仙台行きのキャッスル号、東京行きのパンダ号・ノクターン号など高速バスで県外を行き来する起点となるバスターミナル。

1976年(昭和51年)にイトーヨーカドー 弘前店と同時に開店されて以来、バスターミナルの利用客をはじめとして多くのお客さんが訪れた立ち食いそば屋さんです。

48年間に渡り、長らく営業されてきましたが、2024年(令和6年)9月末でイトーヨーカドー弘前店が閉店することに伴い、8月末に閉店されました。

場所は「宮園団地線」などのバスが出発している4番のりば の付近。

売店と併設されていて、看板に描かれた「酒・ウィスキー」「たばこ」「そば うどん」色合いやフォントが懐かしくもあります。

90年代を思い返すと、昔のバスのシートには灰皿が付属していましたね。

メニュー

メニューは「そば・うどん」。なお。かけそば・うどんが430円
これは非常にリーズナブル。

おそば・うどんの他にも おにぎりカレー、さらにパンダ焼たい焼きが並び、ちょっとした空腹を満たすことができます。

バスを利用していた学生時代、小腹を空かせたときによくお世話になりました。

かけそば ミニカレーセット

カレーとそばのセット。600円は安い!
せっかくなのでトッピングにえび天(170円)を加えました。

見出し

なお「立ち食いそば」は江戸時代からの文化だそうで、いうなれば江戸時代から続く日本式ファーストフード。
時間が限られている状況で、ささっと空腹を満たすのにちょうど良い食事なのです。

実際、お店で注文すると、待ち時間もほとんどなく、すぐに注文窓口から受け取ります。

地元民なら誰もが知っている「津軽そば」。

つなぎに大豆を使用し、箸で簡単に切れるほどの柔らかく、コシの無い麺が特徴。
ダシの香るおつゆとの相性も良く、スルスルと胃に入って行きます。

お店で手作りされているカレー。
じゃがいも、人参、玉ネギ、豚肉入り。

辛すぎず、スパイスの風味もちょうどよい塩梅の家庭的なカレー
具材がイイ感じに煮込まれていて、そばの風味を邪魔することなく、美味しく食べられます。

かけそば(野菜天 & 玉子)

その後、もう一度食べたくなり、令和6年8月31日の閉店日に訪問。

開店前から列が出来上がっていましたが、10時に開店するとどんどん進んでいき、すぐに食べることができました。

この日は、野菜天と玉子トッピングのかけそばゴマおにぎり(うめ)
津軽の漬物「しそ巻梅干」が入っています。

たまねぎ、ねぎ、人参入りの野菜天。
おつゆに少し浸し、食感の違いを楽しみながら頂きました。

美味しさはもちろんのこと、立ってフーフーして掻き込んで食べことに「立ち食いそば」の醍醐味があります。

ヨーカドーの思い出を馳せながら、最後のおつゆを飲み干しました。

最終日の夕方に再び訪れると、既にシャッターが下り閉店されていました。

通学の帰りや、社会人になっての県外出張の際など、度々お世話になったお店でした。
名残り惜しい気持ちでいっぱいですが、最後に訪れることができて良かったです。

ありがとうございました。

お店情報(閉店)

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